一般社団法人直方青年会議所

一般社団法人 直方青年会議所

理事長所信

68代 理事長 椎原 卓

はじめに

 1955年に直方青年会議所が活動エリアであるこの地域に誕生して以来、一度も途切れることなく活動・運動を行ってきました。2020年度から続く新型コロナウイルス感染症のパンデミックも終焉を迎えようとし、今年度はコロナ禍前のように日常生活を送ることができる兆しが見えきます。

 日本ではじめて青年会議所が発足されたのは戦後間もなくのことでした。「新日本の再建は我々青年の仕事である。」当時、志を高くもった先輩方が明るい豊かな社会の創造を夢見て日本ではじめて青年会議所を設立されました。約68年前に直方青年会議所が誕生したのは、この地域に青年会議所が必要であったからです。

 私が青年会議所の門を叩いた当時は、自分の生まれ育ったこの地域、直方市、宮若市、鞍手町、小竹町の2市2町の魅力を誰にも伝えることの出来ない未熟者でした。しかし、時が経ち、青年会議所運動を行っていくうちに、地域の課題や魅力に気付かされることが多々ありました。今年度はこれまで以上に、他の地域に向けて地域の魅力の発信や、2市2町の地域の方々に素晴らしい魅力を伝えていけるように事業を行ってまいります。

 ウィズコロナである今、我々ができることは何なのか。混沌としている今だからこそ、行動を起こし、挑戦をしていかなければなりません。それはやがて、我々の愛する故郷の持続可能な発展に、明るい豊かな社会の実現に繋がっていくことと私は信じています。

真のJAYCEEとなるために

昨今のパンデミックの影響により組織全体が集う事業が制限される状況となり、メンバー同士が尊重し合い、理解を深めあう機会が減少しています。メンバー全員が切磋琢磨し、青年経済人として一人ひとりが未来を創造する当事者意識をもった人財に成長する必要があります。

 JC活動・運動を行う上で、メンバーの経験は大変重要です。これからも永続的にこの地域で運動を行っていくため、メンバーの意識向上やJAYCEEとしての自覚を持ち、さらによりよい地域を創出していくことを考える一歩としていかなければなりません。

 他LOM、他友好団体と積極的に交流を行い、各種事業や大会に参加をしてまいります。そして、後世にバトンをしっかりと渡していくため、これから先も必要とされる組織となっていくために、未来を支えていく人財の育成を行ってまいります。

次代へとつなぐ地域の創造

 現在日本では、692の青年会議所が存在し、各地域のLOMでは日々、地域と共に成長ができる運動を続けています。我々の活動エリアである2市2町では少子高齢化、地域産業の衰退、未来を担う若者の都市への流出が顕著に現れ、今後もとどまることを知りません。一人ひとりがこの地域を見つめなおし、様々な問題と真剣に向き合い解決をしていく必要があります。

 地域の魅力を発信していくためには、地域全体を巻き込んでいく事業を展開していかなければなりません。 これまで、直方青年会議所ではJCまつりやホームステイなど、様々な運動を展開してまいりました。今後も地域の魅力を増幅させるような事業を企画し、新型コロナウイルスにより影響を受けているこの地域に活気をもたらす事業を展開してまいります。

北釜山青年会議所と共に、国際色豊かな人財へ

 世界的にグローバル化が進んでいる中で、国際色豊かな人財の育成は欠かすことができません。我々の活動する福岡県はアジアの玄関口とも言われるほど国際交流の盛んな地域です。その中でも、もっとも近い大韓民国との関係は切っても切れない外交国となっています。

 昨年に直方青年会議所は北釜山青年会議所との姉妹締結50周年を迎えました。2020年度から続く新型コロナウイルスの影響により交流が難しい状況となっていますが、そのような中でもウェブを利用した会議を重ね、交流を行ってきました。これまで永きに亘り行なわれてきたホームステイ事業は今後も形を変えて、時代に合わせた合同事業を視野に入れ、友情関係を構築しながら国際色豊かな人財を育成してまいります。

これからも1つの組織であるために

 地域に提言していく団体として会員拡大は不可欠です。青年会議所には社会を変えられる力があります。しかしながら、青年会議所は40歳で卒業という定めがあり、人口の減少とともに、メンバーの減少に歯止めが効かない状況となっています。メンバー数が少なくなり、地域への発信する力が減少することはこの地域が衰退していくことに繋がりかねません。メンバー一人ひとりが拡大の意識を持ち、全員でともに行動をする仲間を一人でも多く迎え入れることが大切になります。

 メンバー全員で直方青年会議所活動を切磋琢磨しながらメンバー自身が成長をし、達成感を分かち合う。そのような魅力が溢れる組織を創り出すことで誰もが入会したいと思う組織が実現できると信じて行動してまいります。

結びに

 人間は挑戦することをやめたとき、成長をとめてしまう。挑戦なくしてはまちの魅力が減退する可能性だってある。我々は何も恐れず、このような時代だからこそ勇気を出して一歩前へと進んでいかなければならない。それが、青年の使命であり、仕事なのだから。

 今こそ、英知と勇気と情熱を持ってまだ見ぬ未来へ「挑戦」していこう!

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