はじめに
 1955年、地域の志ある青年が集って当LOMが設立され、時代の情勢に即した力強い歩みにより地域のさらなる発展と、人々の幸せを願いつつ青年の運動を展開してきた。人間にとって第二の人生ともいえる道のりを今、歩み始めたばかりの我々にとって、今まで培ってきた財産を守ることはもちろん、先輩方から脈々と受け継がれてきた精神を学び、これからも青年会議所として故郷のために、そして、これからの故郷の未来を担う子どもたちのために尽力していかなければならない。移り変わりが激しいといわれるこの時代に生きている我々だからこそできることは、失敗を恐れず事業に立ち向かい、常に革新を加えて次代につながるものを残していかなければならないと考える。
 常に変化していくこの時代において、先の見えない不安に包まれ、次にどのような行動をとっていいものか悩むときもある。しかし、青年会議所として、そして青年としての節度を守り、どんなことがあってもゆるがない志を持って行動していくことが今までも、これからも時代を切り開いていくために必要である。そして、この故郷にいる「ひと」「まち」の力を結集させ、全員が故郷を明るい未来にするのだという意識を芽生えさせることができれば、どんな地域にも負けない「故郷」を創造することができると確信する。
 
地域のために
 直方青年会議所は私たちの住むまちをよりよくするため、つまり、地域を活性化させるために運動を行っている。そして、この地域を今後、どのように発展繁栄させていくのかということを常に考えながら行動している。先人達から脈々と受け継がれてきた地域共育をふまえたまつりの開催は今後も必要な事業だと考えている。ただ、我々が地域に提言していきたいのはイベントをやりたいということではない。地域と共に育んでいく、地域と協力して育んでいく事業をするのだということをひろく知っていただき、実感していただく必要がある。
 我々の地域には故郷の未来を担う子どもたちがいる。子どもたちは無限の可能性をその胸に秘めており、時には大人の常識を超える考えを生み出すこともある。子どもたちが地域のことを本気で考え、地域の未来を具体的に創造し、意思表示するならば、子どもたちの自主性が高まり、必ずや私たちの故郷を活性化させる鍵となると確信する。そして、5年後、10年後、20年後を見据えて、直方青年会議所として事業を行っていき、故郷の未来を担う子どもたちと密接に関わっていくことで魅力ある故郷を創造することができ、結果として地域活性化に繋がると考える。
 故郷の未来を担う子どもたちが自ら考え、地域社会と共に行動し、子どもたちと地域社会が本気で向き合うことができれば、明るい豊かな社会、魅力ある故郷を実現するという我々が求める扉を開く鍵になると私は確信している。そして、希望の扉をたたいて歩き出すためには、我々が新たに地域共育を創造していかなければならない。そのために我々がひとつになり、もっと地域の方たちとの交流や行政、他団体、企業と密接に関わることで、本当に地域と一体となる「ひと」と「まち」をつくることができると考える。
 
北釜山青年会議所と共に
 北釜山青年会議所との姉妹締結も今日まで途切れることなく絆を深めてきた。メンバー同士の友情、そして合同事業ホームステイを通じて、世代を超えた交流を続けてきた。次世代を担う子どもにおける国際交流体験はまだ知り得なかった価値観を醸成し、広い視野を持つ国際感覚豊かな人財を育成することにつながる。
 姉妹締結から46年。様々な苦労や困難を乗り越えながら固い絆を守り続けてきた。事業を永続していくためにもっと地域に発信して子どもたちの参加を促し、活気あるホームステイにすることが必要だ。そして、今後、より活気あるものにするため、地域の方々に参画していただく必要がある。地域の方々が国際交流に目を向け、興味をもって我々の事業に賛同して頂けるのであれば、これまで以上に充実した事業に発展すると確信している。
 メディアが発達した現代だが、陸地の国境を有しない日本に住む我々において、実際に諸外国の空気や文化、歴史等を感じる機会に恵まれていないことが現状である。韓国という国の文化や歴史への理解を深め、客観的に日本という国を見ることができれば、これからの変化に富んだ時代に必要な目を養うことができると考える。
 
一人ひとりの飛躍
 JCでは秩序ある厳格な組織運営が求められる。経済や個人の在り方が大きく変化してきた中で、なぜ現在も、このような組織運営の仕組みが残されているのか。
JCは、20歳から40歳までの年齢も職種も会社における地位も異なる、様々な個性の青年が、同じ意識と方向性を共有し、お互いが切磋琢磨し高めあいながら共存していく組織である。この青年の運動が途切れることなく続いてきたのは、先人を始めとする過去の実績に対する信用と、地域の明るい未来を求めて行動する我々への信頼があったからである。そして、先人達の高い志と、地域に対する想いから生み出される運動を支えてきた力強い組織の運営があったことも忘れてはならない。
 JCにおいては、公益性と透明性を高め続けることが地域の社会に対する責任である。地域の方々の信頼とメンバーの期待に応え、秩序ある運営を強化しながら、未来を見据える展望と組織全体を見渡せる視野を兼ね備え、組織をより一層進化させていく必要がある。力強い組織運営は、運動の成功に繋がる。JC運動の「核」は運営にあり、この運営が疎かになってしまっては運動の成功はありえないと感じている。
 現状、我々は数少ないメンバーで活動している。入会して日も浅いメンバーは日頃の活動や運動に、ただなんとなく取り組んでいるという会員もいるのではないだろうか。そう思ったとき、一人ひとりの飛躍をするために何をするべきなのか。協調なのか。いや、それではダメだ。我々は地域に常に提言していく団体なのだ。我々が行っている事業自体を支えている力強い組織の運営が結果として、一人ひとりの飛躍につながってくる。一人ひとりが飛躍し、直方青年会議所が飛躍する。お互いが切磋琢磨して自己成長できるように、積極的に取り組むメンバーが集う組織へと進化させていく。
 
会員拡大について
 我々の運動をさらに確固たるものとし、組織をまとめ上げていくためには会員拡大は必要不可欠であり、直方青年会議所の活動エリアである2市2町をより輝かせるためにも最重要な課題であると考える。しかし、その会員が誰でもいいというわけではない。JCの理想をしっかりと理解し、同じ志を持った多くの会員が集まって運動を広げていったときに初めて地域を光り輝かせるような力を生み出せる、そんな相互成長できるような人財が必要である。
 JCの理念や意志を広く認知していただき、直方青年会議所に対する理解や賛同といったプラスのイメージを高めるための発信活動を積極的に行うこととする。そして、過去だけに情報を求めるのではなく、未来に向けた広い視野を身につけるため、他LOMや様々な団体が行う事業に接し、理念や意志を学ぶ受信活動も行っていく。その中から取捨選択して直方青年会議所に必要な人財を獲得するための手法を組み立てていく活動を行うこととする。
 
おわりに
 時代は想像を絶する速さで移り変わっている。我々は今まで培った財産を大切にしていきながら、次代につなげるための新しい学びを取り入れ、そして地域に必要とされる団体として進化させていくことが、我々全員の責務なのだ。組織への想いを会員全員が再確認し、青年としての英知と勇気と情熱を持って明るい豊かな故郷を築き上げていくことを約束する。